これからの子どもたちへ - iPS細胞 山中先生の講演会へ行ってきた
前の兵庫県知事であり昨年末に不慮の事故でお亡くなりになった 貝原俊民さんを偲ぶ講演会で、iPS細胞で著名な山中伸弥先生のお話をお聞きしました。
(※神戸新聞のウェブサイトより引用)
帰った後でググりましたたが講演の内容は以下のリンク先とおおよそ同じのようです。
建築家の安藤忠雄さんが会のコーディネーターを努められ、 その他、スーパーキッズオーケストラの演奏や 指揮者の佐渡裕さんがビデオレターを寄せられるなど大変豪華な講演会でした。
それにしても楽しすぎるお話で会場も笑いありと大いに盛り上がりました。 語り口も柔らかくてとても好感が持てました。
以下はその時のメモ。清書はできてないです。すみません。
安藤さんのお話
- 西宮が目指す文教都市 = 子どもたちが創造力豊かで世界に羽ばたくための土壌づくり
- ビジョンを持って生きる
- 右脳を育てる→勇気・創造力
- 創造力で日本という国を世界に発信
山中先生のお話
今日覚えてほしい言葉
- VW
- 人間(じんかん)万事塞翁が馬
- お蔭さま
人間万事塞翁が馬
- 研究者になる前は整形外科医
- 中学生/高校生の頃、バンド活動の他に柔道をやっていた
- 当時は10回以上骨折
- 負けず嫌いでふんばろうとして受け身をしなかったから
- 整形外科医に何度も通うことに
- こういう縁があって医学の道を目指すことになった
- この頃、授業で「人間万事…」の言葉に出会い自分の境遇と重なった
- 大学を卒業して臨床医の研修生となり新設の病院に勤務することに
- 最初はやったと思ったが、鬼の様な指導医に付いて毎日怒鳴られた
- 不器用でミスも多く臨床医に向いていないと痛感
- このころ父親が亡くなる→社会人になったばかりなのに何もして挙げられず
- また、治らない/治せない患者さんと多く出会う
- 骨髄損傷、骨肉腫…
- どんどん無力感にさいなまれる→すっかり自信を失くす
- 最初はやったと思ったが、鬼の様な指導医に付いて毎日怒鳴られた
- この頃、再生医療を知ることに
- いまは無理でも将来治せるかもしれない研究をやりたい
- →研究者を志しもう一度大学院へ
- その後サンフランシスコの研究所に留学
- イネラリティ先生との出会い
VW
- VWとは
- V : Vison : 将来にかけて達成したいこと→これが見つかれば楽にもなる
- W : Hard Work : 懸命な努力
- ロバート・マーレー先生の言葉
- アメリカではES細胞(万能細胞)の研究へ
- 長期におよび培養可能
- 無限に増やせる
- 様々な細胞に変化できる
- やがて日本へ帰国
- 研究環境の違いの大きさで挫折しかけたことも
- ノーベル賞クラスの先生が少ない
- ES研究が理解されていない
- ネズミよりももっと役立つことをすればといった声多数
- ネズミの世話!!
- アメリカではネズミ管理者がいるが、日本は当時つけてくれず
- 200匹以上を自分で世話。とにかく嫌だし大変…
- PAD (Post America Depression) を発症(笑)
- 研究環境の違いの大きさで挫折しかけたことも
- 1998年 人間からES細胞を生成
- 医療応用への希望が
- しかし卵子からしか生成できないため倫理的な課題も
- 奈良先端大で研究リーダーとして独立
- ただし研究費も実績もない (この時全く無名)
- 果たして学生が集まるか
- 研究費も実績もすぐには作れない。どうする…
- →この時「ビジョンならすぐに作れる」
- 患者さんの皮膚の細胞→リプログラミング→ES細胞のような万能細胞が作れないか?
- →やがてiPS細胞へ
(ここで講演時間を超過しまきに入る… iPS細胞の誕生や臨床応用の話はカット…)
お蔭さま
- iPS細胞があるのもこの時に集まってくれた学生、スタッフ、家族、支えてくれた人のおかげ
- 感謝の気持ちを忘れずに
最近の活動
- CiRA
- 再生医療
- 新薬開発
- さらにiPS細胞を活用した新規分野の開拓
- そのためには日本最高レベルの研究支援体制と研究環境の整備
- ただしお金がとにかく無い
- 研究者の9割は有期雇用
- 優秀な人材をつなぎ止めるにはもっと待遇を改善する必要あり
学生のみなさんへ
- 自分なりのVisionをじっくりと作り上げてください
- 「働くこと」とVisionが一致すれば生きがいとなりとても幸せだと思う