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ドラッカー「マネジメント」読書メモ(1)

会社の研修課題でP.F.ドラッカーの Amazon.co.jp: マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則: ピーター・F・ドラッカー, 上田 惇生: 本 を読まされてます。苦痛だが、やるからには楽しまないと行けない。とりあえず内容が難しすぎるので、メモを取りながら。

マネジメントの三つの役割

  • 組織特命の指名や目的を果たす
  • 仕事を通じて働く人たちを活かす
  • 自ら社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題について貢献する

§1. 企業の成果

マネジメントを知る前に、企業とその成果についての考察。

企業の目的

企業の目的は、顧客の創造にある。市場をつくるのは企業であり、顧客のニーズを満たす手段を提供する(欲求が潜在的なものであれば、有効需要に変えて市場を誕生させる)。その定義において、企業の基本的な機能は以下の2つである。

  • マーケティング … マーケティングとは市場を探すことであり、顧客からスタートしなくてはならない(プロダクトアウトになってはならない)。マーケティングの理想は販売活動を無くすことである。すなわち、顧客の価値につながるよう製品とサービスを顧客に合わせ、自ずと売れるようにすることである
  • イノベーション … イノベーションとはよりよい製品、便利さ、ニーズに対する満足をもたらすことである(イノベーション=発明ではない)。既存の製品の新しい用途を見つけることも、技術的には何の変化もないが、経済的にはイノベーションである
利益とは

利益とは、マーケティングやイノベーションの成果で得られる対価である。利益そのものが企業の目的ではないが、利益を生む事ができなくなれば、経済活動や社会活動の遂行が困難となる。

事業とは

企業の目的が顧客の創造であれば、事業とは顧客のニーズを満たす手段を提供するための、具体的な活動である。また、以下の3つの変化への対応が重要である。

  • 人口構造の変化
  • 経済構造(にもたらされる市場構造)の変化
  • 今日の財やサービスで満たされていないものは何か
事業の目標
  • マーケティングの目標 … 市場において、最大ではなく最適な地位を目指す
  • イノベーションの目標 … 市場の変化に適応し、絶えず革新を起こす
  • 経営資源の目標 … 良質な物的リソース、人材、資本の確保する
  • 生産性の目標 … 生産性をを向上させ、よりよい成果を生み出す
  • 社会的責任の目標 … 社会に対する責任を果たす

ただし、これらの目標設定と利益にはバランスが必要。利益を上げなければ、当然事業が存続できないから。

戦略計画とは

PDCAサイクルと基本的には同じ?

  • リスクを伴う起業家的な意思決定
  • その実行に必要な活動の体系的な組織化
  • 期待値と活動の成果を比較する連続的なプロセス

§2. 公的機関の成果

適当に斜め読みしてスキップ。成果を評価することは公的機関でも重要だが、私企業と違って必ずしも成果主義である必要はないという話。


明日は、「§3. 仕事と人間」から。このあたりから、いよいよマネジメントの本題へ。