@uents blog

Code wins arguments.

宇多田ヒカルのUstream LIVEで感じたこといろいろ


昨日は宇多田ヒカルの活動休止前の横浜アリーナでのライブがUstreamで中継されてた。TwitterのTL上でも頻繁にtweetされていて、注目度はかなり高かったみたい。



どういうハードウェア構成やインフラで行われていたのかは全く知らないけど、音声もリアルタイム配信と思えば十分にクリア。映像については、派手な照明はほとんど使わずにバックの色を抑えつつ本人の衣装を際立たせていたのは、H.264のフレーム間予測の特性を考慮してのことかな?他にも、宅内/宅外向けにビットレートの高い/低いチャンネルをそれぞれ用意するなど、色んなところで計算されている感があった。

個人的にも会社帰りにライブがスタートしたので、電車の中ではiPhoneで、自宅に帰ってからはPCをTVに繋いで観た。細かい話をすれば、映像や音声の途切れはもちろんあったのだけど、Twitter上のコミュニケーションも含めて、そのライブ感は十分に楽しめた。


そしてふと頭をよぎったのは、もはや死語だけど、そこにはかつて持て囃されたユビキタス・ネットワークの世界が確かにあったこと。『UstでLIVE配信するアーティストが現れて、その配信に出稿するスポンサーもいて、そしてそれをモバイルで観るデバイスがあり、ネットワークがある』という誰かのtweetがあったように、10年前のコンセプト•デザインが現実になったんだと強く実感した。

そういう僕の感覚や思索が、宇多田ヒカルのこの10年間の楽曲とリンクして、奇妙な感動を覚えた。これって、いつか見た未来だなと思いつつ。(そういう世界に憧れつつ今の仕事を始めたのに、まだ十分に関われていない歯痒さも少し感じつつね)


次の10年はどんな未来へと変わっていくのだろう?
それを考えながら、これからも生きなきゃ。


p.s. 何だか技術チックな話になったけど、Hikkiというアーティストとしてのクオリティももちろん良かったよ。単なる歌い手としてでなく、表現者として魅せられました。

セットリストは以下の通り。

  • 01. Goodbye Happiness
  • 02. traveling
  • 03. テイク5
  • 04. Prisoner Of Love
  • 05. COLORS
  • 06. Letters
  • 07. Hymne a l'amour 〜愛のアンセム〜
  • 08. SAKURAドロップス
  • 09. Passion
  • 10. BLUE
  • 11. Show Me Love (Not A Dream)
  • 12. Stay Gold
  • 13. ぼくはくま
  • 14. Automatic
  • 15. First Love
  • 16. Flavor Of Life -Ballad Version-
  • 17. Beautiful World
  • 18. 光
  • 19. 虹色バス
  • EN01. Across The Universe
  • EN02. Can't Wait 'Til Christmas
  • EN03. time will tell

個人的にはPassionが良かったな。それと、ジョン・レノンの命日ということでAcross The Universeをカヴァー。選曲よすぎ。